目次

  1. 症例


患者: 50台の身長156cm少し太り気味の女性
主訴:
後頭部に少し頭痛。首、右肩のこりと痛み。右の脇腹から肩甲骨の外側にかけての痛み。
右の乳房の下に不快感を感じる。
現病歴:
1週間前、少し寒い会場での展示会で立ち続け、冷えと緊張のストレスと思われる
。 所見:
肩、肩甲骨周囲と背中の上半部に特に緊張を認める。
4年前に会社を立ち上げ、少し安定した頃、相談役の父親が今年(2018年)に逝去。
悲しみと会社の重圧のストレスが続き、怒りを抑圧し続けた状態であった。
怒りによる肝実が脾に影響したのであろう。
脈診:肝実脾虚の77難型。
治療後、全身の緊張は解消して穏やかになる。
考察:
この77難型の肩こりその他の状態は、69難型の肩こりとは異なる機序によるものである。
前者は、肝実であり、後者は、肝虚が原因である。
しかし、肝は虚でも実でも、身体に与える影響は同じような症状を呈する。
     したがって、脈診と問診を慎重に行う必要がある。
頭痛の項目に戻る 症例集に戻る indexに戻る このページのトップへ戻る